高校生の頃、893の事務所に出入りして色々と楽しんでた。ある日いつものように事務所のドアを開けたら、一斉に私を睨みつけてきた…

高校生の頃

中学の頃のやんちゃな先輩のツテで

893の事務所に出入りしてた。

っていっても、ただジュースやおやつを

ご馳走になったり、喋ったり

勉強教えてもらって帰るだけで

変な薬や商売を勧められることも無かったし

何一つ危ない目に遭わなかった。

 

最初先輩に連れられて事務所に行った時は

とにかく怖くて「もう人生終わった」

とまで思うぐらいびびってたけど

いつしか自分から先輩を誘って行ったり

先輩の都合がつかない時は

自分から遊びに行ったりしてた。

 

ジュースやお菓子に囲まれて

5~6人でボードゲームやトランプをしたり

大学卒の組員のお兄さんに

勉強を教えてもらったり

悩みを聞いてもらったり

本当に居心地良かった。

 

でも、高校3年に差し掛かった時に

いつものように事務所のドアを開けたら

今まで優しかったおじちゃんやお兄さん達が

一斉に私を睨みつけて

「ここをどこだと思ってるんだ!帰れ!」

って怒鳴られつまみ出された。

 

泣きながら「なんで?なんで?」って訊いても

「いいから二度と来るな!」

の一点張りだったんだけど。

ドアの前でしゃがみ込んで泣いてたら

ドアの向こうから震える声で

「幸せになれよ」

って聞こえてきた。

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